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ここ数日は朝晩の寒さを感じるようになってきた。寒くなって当然の季節であるはずだが暖かい秋である。今日の新聞にはこの暖秋のため大根、白菜、キャベツといった路地野菜が豊作になって生産者側では出荷すればするほど赤字がかさむ「豊作貧乏」になっているとか。自然を相手の農家の苦労は大変だ。
今夏などは日照不足で不作が深刻化した。値段は高騰しても品が揃わないのなら同じことだ。高々半年の間にうまく行かないものだ。
自分の仕事も農家ほどではないが、この秋、異変が起きていると感じていた。暖秋が原因の一つかもしれない。例年なら襖や障子の張替の依頼でカレンダーがびっしりと埋まるのだがどうも出足が悪いのである。
襖や障子は間仕切りである。暑ければ開け放しておく。寒ければ閉める。穴が開いていれば風もは入る。「風が吹けば桶屋が儲かる」ではないが、一段と寒さが厳しくならなければ仕事のほうは熱気を帯びないのである。
自分は油ッ気が少ない体質なのか冬場になると手足の荒れがひどくなる。ヒビ、アカギレなどで見るも無惨な状態になる。無論、仕事柄手を酷使するからである。障子を洗うとき、クロスを貼るときなど湯水に手を浸す時間が多くなるため荒れてしまうのだ。石川啄木流にジッと手を見る・・・。が、しかし今年はまだアカギレもなければヒビも切れていないのだ。
ヒビ、アカギレが出来始めると養生のためハンドクリームをパンにマーガリンを塗るように塗りたくり軍手をして寝る。それがまだ無い。手がきれいなままと言うことは仕事が甘いと言うことに他ならない。晴天続きで雨も風もないのは助かるが、暮れ間近という季節感がなくなることは非常に困る!自分のこととなると勝手なものだ。(汗)
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